戦闘続くマラウィ、衛星写真が捉えた激戦の傷跡 フィリピン
だが激しい空爆以外に「フィリピン軍や政府には選択肢がなかった」と言うのは、ストラトフォーのスコット・スチュワート分析担当副社長だ。都市から武装組織を排除するために「迅速に動かなければどうなるかは、イラクやシリアで証明済みだ」と指摘する。
フィリピン政府は5月下旬に早々作戦を開始したが、スチュワート氏は本当の闘いは武装勢力を追い払った後になるとみている。
街の破壊が政府の失政によるものとみなされた場合、武装勢力に対する同情心につながる可能性がある。逆に、破壊が武装勢力によるものだとみなされれば、ミンダナオに侵出しようとするISISの試みをくじくことにつながるかもしれない。