突じょ移民船漂着、海水浴客ら騒然 スペイン
(CNN) スペインの海岸で12日までに、アフリカ諸国の移民や難民らが乗る小型船が突じょ漂着し、居合わせた海水浴客を驚かせる騒ぎがあった。
現場はカディスに近いサアラ・デ・ロス・アトゥネス町の海岸。小型船の漂着やあ然とした表情を示す海水浴客らの姿はビデオ映像に収められた。移民らは上陸後、所持品を抱え、走りながら海岸を離れていた。
スペインの警察はCNNの取材に、移民らが上陸した際、警官1人が周辺に居たと説明。この後、タリファなどから応援要員が駆け付けたとしている。
スペインの民生防衛当局によると、サアラ・デ・ロス・アトゥネス町などでの移民らの上陸は異例。今回の小型船に乗っていた人数や移民らの現在の居場所も明らかにしていない。
スペインの海岸に到着する移民らはここ数週間、気温の上昇と共に増加していた。国際移住機関(IOM)によると、スペインに入国した移民らは今年5月までの5カ月間で8000人以上を記録。前年同期は約2400人だったという。
欧州連合(EU)の対外国境管理協力機関(Frontex)によると、モロッコから小型船やジェットスキーなどを利用してスペインへの入国を試みる移民らが目立ち始めている。これらの海路に要する平均費用は約500ユーロ(約6万4500円)ともされる。