レバノン軍とヒズボラ、対ISIS戦を停止 人質解放念頭か

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シリア国境付近でISISとの戦闘に従事するレバノン軍兵士

シリア国境付近でISISとの戦闘に従事するレバノン軍兵士

(CNN) レバノン軍と同国のイスラム武装組織「ヒズボラ」は28日までに、シリアとの国境で行っている過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」との戦闘を停止すると発表した。ISISの人質となっている兵士らの解放に向けて、最終的な交渉を可能にする狙いがあるとみられる。

ISISは2014年、他の複数の武装グループとともにレバノン東部の町アルサルを占拠した際、レバノンの兵士や警察官からなる一団を拉致。このうち兵士9人は今なおISISにとらえられているとみられている。

レバノン軍はツイッターとフェイスブックで、今回の戦闘停止を「停戦」と明言。27日の午前7時から発効するとした。ISIS側が何らかの停戦に合意したのかどうかは明らかではない。

レバノン軍の広報担当者はCNNに対し、「基本的にISISは包囲されている。この2日間でわが軍は相手側に大きな打撃を与え、戦闘員70~80人を殺害した」と述べた。

ヒズボラは国境のシリア側で同国政府軍とともにISISと戦っている。レバノン軍の広報担当者は今回の戦闘停止がヒズボラとの連携によるものではないと説明するが、両者の停戦は同じ日に発表され、発効の時刻も同じだった。

米国はヒズボラをテロ組織と認定しているため、米国の同盟国であるレバノンとヒズボラが連携したとすれば、政治的に微妙な問題を引き起こしかねない。

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