南スーダンで米国人記者1人死亡、国務省が確認
(CNN) 米国務省は28日までに、アフリカ東部の南スーダンで活動していた米国人のジャーナリストが死亡したことを確認した。内戦の続く現地で戦闘に巻き込まれたとみられる。
国務省は声明で、米国籍のジャーナリスト、クリストファー・アレン氏が26日に南スーダンで死亡したと明らかにした。
南スーダンの国営メディアによれば、アレン氏は同国イエイ川州で発生した政府軍と反政府勢力との戦闘の際に殺害された19人のうちの1人。同メディアは軍当局などの発表を引用し「アレン氏は複数の報道機関で働いていたが、南部の町、カヤで激しい戦闘に巻き込まれ死亡した」と伝えた。
南スーダンは2011年に独立した世界で最も若い国として知られる。その後、最大民族ディンカ族出身のキール大統領と2番目に多いヌエル族出身のマシャール前副大統領が対立。13年12月から双方の兵士が武力衝突を繰り返している。
今月初めの国連の推計によると、南スーダンでは内戦の影響で国内189万人が家を追われ、197万人が難民として周辺国に流出した。国民のうち600万人は「深刻な食糧不安」に直面しているという。