大物マフィア、ウルグアイで逮捕 20年逃亡の末
(CNN) 南米ウルグアイの内務省は5日までに、20年以上にわたって逃亡を続けていたイタリアの犯罪集団「ヌドランゲタ」の主要メンバーであるロッコ・モラビト容疑者を国内で逮捕したと明らかにした。当局によれば、モラビト容疑者はイタリアの5大逃亡犯の1人だという。
モラビト容疑者は1994年に指名手配となっていた。同容疑者は本人不在のまま、イタリアでの麻薬の密売と組織犯罪への関与で、30年の禁錮刑が言い渡されていた。
ウルグアイ内務省によれば、容疑者は今月1日に首都モンテビデオのホテルで逮捕された。イタリア警察によれば、逮捕は数カ月間におよぶ国際的な協力と情報収集活動の成果だという。
ウルグアイ当局によれば、同容疑者は数カ月前、娘を地元の学校に入学させようとした際に本名を使っており、イタリア当局によって指紋が本人のものだと確認された。
当局によれば、モラビト容疑者は2001年に偽のブラジルの身分証明書を使ってウルグアイに入国していた。過去10年はマルドナド市近郊の村で暮らしていた。
同容疑者は逮捕時、携帯電話13台のほか、自動拳銃や、クレジットカードやデビットカードを12枚、5万米ドルの現金などを所持していたという。
家宅捜索では、高級車のほか、偽名のポルトガルのパスポートなども見つかった。アンゴラ人でポルトガルのパスポートを持っている妻も逮捕されたという。