キャサリン妃トップレス写真は「プライバシー侵害」 仏裁判所
パリ(CNN) フランスの裁判所は5日、5年前に英ウィリアム王子の妻キャサリン妃のトップレス写真を掲載した仏メディア関係者らの裁判で、当該の写真がプライバシーの侵害に当たるとの判断を下した。
英王子夫妻には損害賠償として10万ユーロ(約1300万円)が支払われる。またトップレス写真を掲載した芸能誌の編集者と同誌を所有する出版グループ企業の幹部に対しては、フランスの法律で最高額となる4万5000ユーロの罰金が科された。
問題の写真は2012年、キャサリン妃がウィリアム王子と滞在した南仏の別荘で日光浴をしていた時に盗撮されたもの。
同年、写真を掲載した芸能誌は裁判所から、写真の公開差し止めとオリジナル画像の英王室への引き渡し並びに2000ユーロの支払いを命じられた。
王子夫妻は同誌と地方紙ラ・プロバンスの経営責任者や編集者、カメラマンらがプライバシーを侵害したとして150万ユーロの賠償を求めていた。
芸能誌側の弁護士は今回の裁判所の判断について、王子夫妻への賠償額を法律学的に妥当とする一方、4万5000ユーロの罰金については「民事紛争としてはいくらか過剰ではないか」との見方を示した。