カリブ海のハリケーン被災地 欧州首脳が訪問、復興支援進む
(CNN) 大型ハリケーン「イルマ」で甚大な被害を受けたカリブ海地域には、独立した島国とともに欧米の海外領土が点在する。欧州の本国からは、首脳らが相次いで現地を訪れている。
カリブ海地域ではイルマの直撃で少なくとも38人が死亡した。このうち10人はキューバ、残る28人は島国アンティグア・バーブーダ、米領バージン諸島、英領バージン諸島と同アンギラ、仏領とオランダ領に分かれるセント・マーチン島の住民だった。
本国による対応の遅れが批判されるなか、マクロン仏大統領は12日に被災地入りした。仏海外県のグアドループで、壊滅的な被害を受けた島々の復興を約束。「新たな暮らしにとどまらず、より良い暮らしを立て直したい」と表明した。
水道や電力の復旧を急ぐと強調し、来週早々には学校も短縮授業から再開させたいと語った。同日夜には、略奪の横行が伝えられたセント・マーチン島を治安部隊とともに巡回する意向を示した。
オランダのウィレム・アレクサンダー国王は11日にセント・マーチン島を訪れた。
英国からはジョンソン外相が12日、アンギラへ向かった。引き続き英領バージン諸島も訪問する予定。現地の住民は英国の対応に不満を募らせているという。