玩具もおとぎ話も男女の壁一掃、スウェーデンの幼児教育施設
(CNN) 子どもは生まれた瞬間から、着る服や与えられる玩具、社会の中でどう振る舞うべきかが性別によって決定される。
だがスウェーデンでは、そうした区別を取り払って、性別に対して中立的なジェンダー・ニュートラル就学前教育を行う施設が登場している。
人形遊び専用や積み木遊び専用の指定場所はない。そうした玩具は意図的にバラバラに配置され、男女が一緒に遊べる環境を創出している。
この2つの施設、ニコライガーデンとエガリア(ラテン語で「平等」の意味)では、性別を強調しない取り組みに対してあらゆる努力を惜しまない。子どもたちは自由に性別の壁を越えることができる。
教員たちは、性別に基づいて子どもたちをひとくくりにしたり、それとなく注意して特定のことをやめさせたりしないよう、細心の注意を払う。「女の子」「男の子」という言葉は一切排除して、子どもたちは名前または性別に対して中立的な代名詞の「hen」で呼ぶ。
しかし幼い時からこうした教育は本当に必要なのか。長期的にはどんな影響が出るのか。
このほど世界15カ国で行われた調査によれば、子どもたちは10歳になるまでに性別によって束縛され、その悪影響は生涯に及ぶ。