玩具もおとぎ話も男女の壁一掃、スウェーデンの幼児教育施設
ただ、こうした取り組みに対してはスウェーデン国内でも、「生物学的違いに目をつむっている」などと批判する声もある。
これに対してラジャリン氏は、「女の子を男の子に、男の子を女の子にしようとしているわけではない。どんな人にも性別に関係なく、ありのままの自分でいる権利を持っていてほしいだけだ」と訴える。
長期的な効果については、ジェンダー・ニュートラル教育を支持するウプサラ大学のベン・ケンワード氏も、「この子どもたちが小学校に入学したらどうなるのかはまだ分からない」との立場だが、「私の推測では、(ジェンダー・ニュートラル教育が)子供たちの行動に影響し続ける可能性はある。それほど強い影響ではなくても、ある程度の永続的な効果はあるかもしれない」と話している。