違法銃器引き渡せば免罪の特別措置、5万丁回収 豪州

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提出された武器=8月11日、メルボルン

提出された武器=8月11日、メルボルン

(CNN) オーストラリア首相府は7日までに、今年7月から3カ月間実施していた未登録の銃器類を差し出せば免罪にする特別措置の成果に触れ、全国内で少なくとも5万丁を回収したと報告した。

テロ対策などの一環として打ち出されていたもので、今回のキャンペーン開始前には路上や民家内に隠されている不法銃器類は約26万丁と推定していた。引き渡された銃器は全て破棄処分となる。

ターンブル首相は成果について、圧倒的な反応であり、違法銃器類の著しい減少を意味すると評価。米ラスベガスで起きた衝撃的な銃乱射事件に触れ、豪州は厳格な銃規制法を持つがこれで甘んじてはいけないと記者団に語った。

首相府によると、今回差し出された銃器類は1900年以前に製造の小火器を含め、半自動銃やロケット弾発射装置などを含む。

今回の特別措置期間外に違法銃器の所持で拘束された場合、罰金28万豪州ドル(約2464万円)と最大で禁錮14年の判決が下される可能性がある。

ターンブル首相によると、豪州で今回のような全国規模の違法銃器対策が講じられたのは1996年以降では初めて。同年にタスマニア州ポート・アーサーで起き、35人が殺害された銃乱射事件を受けた措置だった。

豪州メルボルンでは今年、違法銃器を用いた銃撃事件が発生。2014年にはシドニーのカフェで銃を持った男が客らを人質にした籠城(ろうじょう)事件も起きていた。

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