NHK、記者の過労死を公表 時間外労働159時間
ロンドン(CNNMoney) NHKは6日までに、同協会の記者だった佐戸未和さん(当時31)が2013年に過労死していたことを公表した。労働基準監督署が、佐戸さんは長時間労働による心不全で死亡したと認定していたという。
NHKによれば、死亡する前の1カ月間の時間外労働は159時間に上っていた。
NHKは職員の死を重く受け止めていると表明。記者の働き方改革に取り組んでいくとしている。
日本は長年、過労が従業員の健康に及ぼす影響に対処しようと苦心してきた。昨年発表された政府の報告書では、労働者の5人に1人が過労死の危険にあることが判明している。
今回の件以前には、広告会社社員の高橋まつりさんが15年に自殺した件が過労と結び付けられていた。
規制当局の調べにより、高橋さんは長時間労働を余儀なくされ、死亡する前の1カ月間の時間外労働は約105時間に上っていたことが判明。極端なスケジュールが自殺につながったとの判断が示されていた。