被災から3週間、依然90%で停電 死者や不明者増加 プエルトリコ
(CNN) 米自治領プエルトリコがハリケーン「マリア」に直撃されてからほぼ3週間。今も島全体の89%で停電が続き、11日までに確認された死者は45人、行方不明者は少なくとも113人に上っている。
マリアは9月20日にプエルトリコを直撃した。復旧には時間がかかり、今も島内のほぼ全域で電力や水道などの供給が断たれた状態が続く。
米国土安全保障省の広報は11日、デューク長官代行が12日に再びプエルトリコを訪問すると明らかにした。
島内の病院では医薬品や燃料が底を尽きかけ、死者がさらに増える可能性もある。
住民は動物の死骸に汚染された川の水を飲んでいるといい、首都サンフアンの市長によれば、11日までに少なくとも2人が、動物の糞尿(ふんにょう)から感染するレプトスピラ症のために死亡した。
プエルトリコ政府の開設したウェブサイトによれば、11日現在、島全体の89%で停電が続き、47%は電話も通じない。島内にある313の銀行支店のうち、43%は営業を停止しているという。
国土安全保障省の担当官は、復興状況について「進展はしている」としながらも、「もっとできることがある」と説明する。現地では軍や民間が支援に当たり、遠隔地にはヘリコプターを派遣して、トラックで給水や医療などのサービスを提供。病院や学校には発電機を設置しているという。