被災から3週間、依然90%で停電 死者や不明者増加 プエルトリコ
西部沿岸の山間部に住む女性は、発電機で冷蔵庫に電力を供給して持病の薬を保存しているものの、ディーゼル燃料の供給が不足していると語った。
土砂崩れが繰り返されれば自分たちの集落が一層孤立してしまう不安もあるといい、「自分の身体のことを考えて必死になってここから脱出しようとしているけれど、お金もないし、ほかに家もない」と肩を落とした。
少なくとも5人が行方不明になっている北部沿岸の町では、氷や燃料を求めて住人が何時間も行列に並ぶ。住民によると、開店6時間前の午前1時から並ぶ人もいるといい、氷は20%も値上げされた。寝たきりの家族のために氷をもう1袋買おうとしたが、断られたと話す女性もいる。
この3週間の間、住民は島内の至る所で、食料から現金まであらゆる必需品を手に入れるために行列を強いられてきた。住民の男性は、車で30分かけて銀行へ行き、5時間並んだのに、銀行のコンピューターが故障したと訴えている。