独立意思の有無、スペイン首相がカタルーニャに表明要請
バルセロナ(CNN) スペイン北東部のカタルーニャ自治州がスペインから独立しようとする動きを見せていることを受け、スペインのラホイ首相は11日、カタルーニャ州政府に対し、どのように進めるのか決断する前に行動を明確にするよう求めた。
ラホイ首相はカタルーニャのプッチダモン州首相へ書簡を送り、現地時間16日の午前10時までに州議会が独立を宣言するのかどうか明確にするよう呼びかけた。
ラホイ首相は、独立を宣言した場合は、スペイン憲法にのっとって自治権の停止などを実施すると警告した。
プッチダモン州首相はCNNの取材に対し、スペインからの独立について、前提条件がない状態での対話を開始する準備があると述べた。
カタルーニャ州では今月1日に独立の是非を問う住民投票を実施。州政府は賛成が過半数を超えたと明らかにしていた。しかし、8日にはカタルーニャ州の最大都市バルセロナなどで独立に反対する大規模なデモが開かれた。
こうした状況を受け、プッチダモン氏は10日、州議会での演説で、正式な独立宣言を先送りする考えを明らかにしていた。