オーストリア総選挙、31歳の保守系首相誕生へ

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欧州最年少の国家指導者となる見通しの国民党クルツ党首

欧州最年少の国家指導者となる見通しの国民党クルツ党首

ウィーン(CNN) オーストリアで15日に総選挙(国民議会)の投票が行われ、保守系の国民党が第1党となってセバスティアン・クルツ党首(31)が同国および欧州で最年少の首相に就任する見通しとなった。

ただ、同党は極右政党の自由党などと連立を組む必要に迫られる見通しで、同国で約10年ぶりに、極右政党が政権入りすることになる。

国営放送ORFによると、開票率90%の段階で国民党の得票率は31%を超え、183議席中の62議席を確保して第1党になる見通し。クルツ党首は党本部で演説し、「国民は我々に多くの希望を託した。やるべきことはたくさんある。我が国の新しい政治スタイルを確立する」と宣言した。

自由党と、現首相のクリスティアン・ケルン氏率いる社会民主党の現時点での得票率はいずれも26%超。それぞれ51~52議席を獲得すると予想されている。

開票結果は19日に発表され、公式結果は31日に確定する。

大衆受けする反移民政策を掲げた極右政党が欧州各地で台頭する中で、オーストリアの今回の選挙は欧州全土から注目されていた。自由党は、2000~05年にかけても連立政権に参加している。

今回の選挙では移民・難民問題が大きな争点となり、クルツ党首は欧州に流入する難民の数の制限や、オーストリア在住の移民に対する福祉削減といった強硬政策を掲げていた。

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