中国共産党大会開幕、習主席が演説 5年間の成果強調
(CNN) 中国共産党の第19回党大会が18日、北京中心部の人民大会堂で開幕した。党総書記の習近平(シーチンピン)国家主席は冒頭の政治報告で、前回大会後に就任してからの5年間で中国が大きな発展を遂げたと強調した。
習氏は会場に集まった3000人近い代表者と数百万人のテレビ視聴者が見守るなか、3時間以上にわたって演説。国際社会における中国の地位はかつてないほど高まり、党や国民、軍、国家は前例のないほど変化したと述べた。
同時に、まだやるべきことはあるとの認識を示し、「中華民族の復興」という目標を繰り返し口にした。
国内では貧困層から6000万人を脱却させるなど経済面で大きな成果を上げ、汚職を徹底的に摘発したと力説。「トラを退治し、ハエをたたき、キツネを狩った」と述べ、あらゆるレベルで断固とした行動を取ったことを強調した。
国営メディアによれば、習氏の反汚職運動では同氏の政敵とみれていた大物政治家を含め、100万人以上が摘発された。
習氏はまた、世界は複雑な変化のさなかにあるとの認識を示し、中国を環境問題に取り組む先駆者と位置付けた。
党大会の会期は1週間。ここで習体制の2期目が正式にスタートし、新たな幹部が選出される。