英首相府、議員スタッフらにセクハラ被害の暴露促す
(CNN) 英国首相府は27日、国会議事堂で議員活動を助ける女性スタッフに対し性的な嫌がらせ行為を受けた場合、被害を警察に届け出ることなどを促す声明を発表した。
地元紙サンが同日、調査担当スタッフらが被害をメッセージ交換アプリ「ワッツアップ」上で共有しているとの報道を受けた措置。同紙は、スタッフらはメイ首相の政権閣僚を含む特定の議員を避けるための情報を相互に提供し合っていると伝えていた。
首相府の報道担当者はこの報道に、セクハラに関する全ての情報を深刻に懸念していると説明。正式に報告された被害は承知していないとしながらも、閣僚に対する全ての疑惑は重大に受け止められ、必要なら重大な措置が講じられると主張した。
英国の国会議員は専属の調査担当者や補佐スタッフらを個別に雇用する。国会事務局は2014年、議事堂内での労働環境に対する不満が相次いだことを受け、「嫌がらせホットライン」も開設していた。
首相府の今回の呼び掛けは、米ハリウッドで大物プロデューサーによる女優らへのセクハラ疑惑が噴出し、被害者がインターネット上で被害を暴露する運動を受けたものともなっている。女性のメイ首相はこのプロデューサーの醜聞が明るみになった後、政治を含む社会のあらゆる階層で到底容認出来ない行動と批判していた。