ケニアやり直し大統領選、警察と野党支持者の衝突で1人死亡

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キスムでは野党支持者がタイヤに火をつけた

キスムでは野党支持者がタイヤに火をつけた

ナイロビ(CNN) ケニアで26日、8月の大統領選のやり直し投票が行われ、野党の地盤ではケニア警察と抗議者が衝突し、地元病院などによると1人が死亡、23人が負傷した。野党候補のオディンガ元首相は支持者に選挙をボイコットするよう呼びかけていた。

投票率は推定48%にとどまったものの、投票は国内の大半で平穏に行われた模様だ。ただ、オディンガ氏の地盤である西部キスムや、首都ナイロビのスラム地帯では緊張が高まった。

キスムでは警察が野党支持者に対し、催涙ガスや放水砲を使用。複数の病院関係者によると、銃による傷が原因で1人の死亡が確認された。このほか地元病院は、銃弾により負傷した4人が入院、警察に殴打された19人が治療を受けていると明らかにした。

野党支持者のボイコットにより、選挙は現職のケニヤッタ大統領が勝利するとみられている。ただ、今回の選挙は低投票率の影響を受ける見通しで、法的な異議申し立てが提起される可能性が高い。

ケニア選挙管理委員会の委員長は全国テレビで、野党への支持が高い5地域での投票を28日に延期すると発表した。ケニア憲法によると、選管当局者は7日以内に最終結果を宣言しなければならない。一部地域での投票延期がこの期限に影響を与えるかどうか、現時点では不明。

最高裁は先月、8月8日に行われた大統領選について、選挙結果が電子的に操作されていたとするオディンガ氏の主張を受け、ケニヤッタ氏の勝利を無効とする異例の措置を取っていた。最高裁の判断はオディンガ氏の主張の正当性を認めたものとみられるが、オディンガ氏は今月、選管が改革を実行していないとして選挙戦への参加を取りやめていた。

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