不明アルゼンチン潜水艦、「7回の交信」は確認できず 海軍高官
(CNN) 行方不明になっているアルゼンチン海軍の潜水艦「サンフアン」が7回にわたって基地と交信を試みていたと伝えられた問題で、海軍高官は19日、この信号がサンフアンから発信されたものかどうかは確認できていないことを明らかにした。
同国国営テラム通信によると、サンフアンが19日に到着する予定だった基地の司令官は、「信号の分析を進めているが、あの部隊から発信された信号だったことを裏付ける明白な証拠はない」と語った。
これに先立ち同国国防省は、現地時間の18日午前10時52分から午後3時42分にかけて、別々の複数の基地が、サンフアンからのものと思われる7回の衛星通信を受信したと述べていた。
サンフアンは乗員44人を乗せて大西洋を航行中に消息を絶った。最後に確認されたのは15日だった。
米海軍は18日、サンフアンの捜索を支援するため海底救助部隊に出動を命令。対潜哨戒機「P8Aポセイドン」と米航空宇宙局(NASA)の「P3オライオン」がアルゼンチンに到着した。19日には、もう1機のポセイドンと要員21人を派遣して捜索に当たらせると発表した。
英海軍もアルゼンチン政府からの要請を受け、砕氷巡視船「HMSプロテクター」を派遣したことを明らかにした。同船は音波探査機を使って海底を捜索できる。