北朝鮮、軍事境界線沿いの兵士交代 亡命受けた措置か
(CNN) 北朝鮮軍の兵士が南北の軍事境界線を越え韓国に亡命した件に関連し、韓国国会国防委員会の金栄宇(キムヨンウ)委員長は24日、北朝鮮が境界線沿いに配置されていた兵士をほぼ全員交代させたと明らかにした。
金氏はこの中で、「北朝鮮は亡命を阻止することができなかったとして、共同警備区域(JSA)の兵士ほぼ全員を交代させた」と言及。「これは明らかに、北朝鮮兵士の逃亡を阻止できなかったことに対する処罰の一環だ。北朝鮮は常に、同様の失敗を犯した者を処罰してきた」と述べた。
韓国軍と韓国駐留米軍はこれに先立ち、CNNに、この件を確認できていないとしていた。交代させられた兵士の状況は不明。
米国のマーク・ナッパー駐韓大使代理によれば、北朝鮮軍は今週、軍事境界線のある非武装地帯(DMZ)の一部区画に樹木を植えたり、溝を掘るような動きを見せるなど、他の兵士による亡命を防ごうと試みていた。
ナッパー氏が今週ツイッターに投稿した写真には、亡命兵士が13日に軍事境界線を越えた場所で、複数の北朝鮮兵士が植樹や溝の掘削とみられる作業を監督している様子がとらえられている。
また22日には、北朝鮮軍兵士が元同僚の銃撃を受けながら走って亡命する様子をとらえた動画も国連軍司令部により公開されていた。