北朝鮮、軍幹部2人を処罰 金委員長による権力掌握の一環か
ソウル(CNN) 北朝鮮の軍幹部2人が「不純な態度」を理由に処罰された可能性があることが22日までに分かった。韓国の議員が明らかにした。専門家からは、金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長による権力掌握がより強固になるとの見方が出ている。
韓国の情報機関、国家情報院が非公開で行った報告によれば、処分を受けたのは、軍総政治局の黄炳瑞(ファンビョンソ)局長と金元弘(キムウォノン)第1副局長。また、軍総政治局に対して20年ぶりに監査が行われているという。
黄炳瑞局長らがどのような処罰を受けたのかは不明だが、専門家によれば、北朝鮮のイデオロギーについて「再教育」を求められた可能性もあるという。
ソウルの国民大学校のアンドレイ・ランコフ教授は、金委員長が軍の誰に対してもあまりにも長い間、責任ある地位にとどまることは望まないと指摘する。
軍総政治局は、朝鮮人民軍が、北朝鮮のイデオロギーである主体思想について教育を受けているかなどといった思想統制を監督している。