教師の地位が一番高い国はどこか<下> シンガポールとフィンランド、成功の秘訣

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
OECDの報告書を基にした各国教師の給与比較

OECDの報告書を基にした各国教師の給与比較

OECDによると、2008年の景気低迷が教師の給与に直接の影響を与えており、中には教師への給与支払いが凍結されたり、給料額が削減されたりした国もあるという。

05年から15年にかけて、データを入手可能な国のうち3分の1で教師の給与が実質的に減っている。OECDは、「減少幅は英イングランドとポルトガルで約10%、ギリシャで28%に上る」と指摘している。

教師の地位を押し上げる取り組み

バーキー財団は2013年に「グローバル・ティーチャー賞」を創設した。この賞には毎年約2万人の応募があり、候補者を50人、10人と絞り込み、最終的に100万ドル(約1億1000万円)の賞金を手にする最優秀教師が発表される。

この賞はマスコミでも大々的に取り上げられ、教師の地位向上に貢献しているが、全世界で互いに協力し合える教師のネットワーク作りにも役立っている。

バーキー財団のビカス・ポタ最高経営責任者(CEO)は「この賞では、教師たちが使う魔法を考慮に入れている」と言う。

「われわれが教師を称賛すれば、より多くの人が教職に就きたいと考えるようになるだろう。世界は(米セレブの)キム・カーダシアン氏を称賛するより、教師たちを称賛した方がいい」(ポタ氏)

連載終わり

メールマガジン登録
見過ごしていた世界の動き一目でわかる

世界20億を超える人々にニュースを提供する米CNN。「CNN.co.jpメールマガジン」は、世界各地のCNN記者から届く記事を、日本語で毎日皆様にお届けします*。世界の最新情勢やトレンドを把握しておきたい人に有益なツールです。

*平日のみ、年末年始など一部期間除く。

「World」のニュース

Video

Photo

注目ニュース

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]