米、軍事演習めぐる発言を「控えめ」に 朝鮮半島情勢受け
(CNN) 北朝鮮に対する武力誇示を狙いとした日本や韓国との軍事演習について、トランプ米政権が公の場での発言をより「静か」で「控えめ」なものとする計画を検討していることが28日までに分かった。米政権高官がCNNに明かした。
他の政権当局者2人もこの決定について別々にCNNに認めた。
同高官によると、危機緩和に向けて東アジア地域で進行中の協議において、米外交官の取り組みの余地を広げることが狙いだという。
トランプ米大統領は北朝鮮政府や金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長に関して批判的な発言を繰り返してきた。金委員長を「小さなロケットマン」と形容したこともある。
日韓両国との軍事演習に関する公の発言をトーンダウンさせるという今回の計画からは、トランプ氏への情報報告を担う当局者の少なくとも一部が、今後の演習などに関して好戦的と受け止められかねない発言を抑制させる方針に傾いていることがうかがえる。
米軍はこの数十年間、将来の軍事演習について公に言及する立場を取ってきた。特に情勢激化の可能性がある地域での演習に関しては、他国が情勢を把握できるようにし、米国が現実の軍事作戦を展開しつつあると誤って受け止められるのを避けるため、公の議論を行ってきた。現在の状況では、韓国が米国の動きについて北朝鮮に明確に伝える方途を見つけられるようにするのが狙いだ。