トルコ大統領、イスラエルを「テロリスト」と非難

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トルコのエルドアン大統領がイスラエルを非難する演説を行った

トルコのエルドアン大統領がイスラエルを非難する演説を行った

ベイルート(CNN) トルコのエルドアン大統領は10日、トランプ米政権がエルサレムをイスラエルの首都と認めたことに抗議し、イスラエルを「テロリスト」、「子ども殺しの国」と非難した。

エルドアン氏はこの日、同国中部シワスでの演説で「エルサレムは私たちにとってかけがえのない存在。子ども殺しの国、占領国家に渡すわけにはいかない」と主張。「私たちは法と民主主義の枠内で闘いを続ける」と述べた。

さらに最大都市イスタンブールで13日に開催するイスラム協力機構(OIC)の首脳会議に言及し、そこで策定する計画案によって、トランプ政権の意図を実現するのは「容易でない」ことを示すと表明した。

同氏はまた、トランプ政権の発表は法的に無効だとする立場を改めて強調した。

これに対してイスラエルのネタニヤフ首相は同日、訪問先のパリでエルドアン氏への批判を展開。「自国内でクルド人の村を爆撃し、ジャーナリストを拘束し、イランの制裁逃れに手を貸し、ガザなどで無実の人々を殺すテロリストに加担する。そういう人物から道義を説かれるとは」と強く反発した。

ネタニヤフ氏はまた、エルサレムはイスラエルだけの首都だと改めて主張し、「パレスチナ側がこの現実を早く把握すれば、それだけ早く和平に近付くことができる」と主張した。

トランプ政権の発表をめぐっては、レバノンの首都ベイルートでも10日、米大使館付近でデモ隊と治安部隊が衝突。デモ参加者のうち少なくとも5人が、治安部隊の催涙ガスを吸い込んで搬送された。

ローマ・カトリック教会のフランシスコ法王は同日、各国指導者らに「知恵と分別」を呼び掛け、暴力激化を回避するよう求めた。

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