チェコ大統領選 親ロシアのゼマン氏が再選、反移民を主張

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決選投票では、ミロシュ・ゼマン氏(左)がイジー・ドラホシュ氏を破った

決選投票では、ミロシュ・ゼマン氏(左)がイジー・ドラホシュ氏を破った

(CNN) チェコ大統領選の決選投票で27日、親ロシア、反欧州連合(EU)を掲げる現職のミロシュ・ゼマン氏(73)が再選を果たした。

チェコ通信によると、ゼマン氏の得票率は51.36%。無所属の対立候補、イジー・ドラホシュ氏(68)との票差は15万2184票だった。

ゼマン氏は反イスラム教、反移民の立場を主張してきた。大統領選は、欧州で大衆迎合主義(ポピュリズム)の傾向が強まっているかどうかを示す目安として注目されていた。

チェコは北大西洋条約機構(NATO)の加盟国だが、ゼマン氏はロシア、中国との関係強化を主張する。トランプ米大統領を強く支持する立場でも知られる。米国がエルサレムをイスラエルの首都と宣言した動きに、チェコはEU内で唯一賛同した。

ゼマン氏は1998~2002年に首相を務め、13年に大統領に就任した。チェコの大統領は象徴的な存在で、首相をはじめとする閣僚の任命が主な役割。同氏は昨年、下院選で大衆迎合主義の新興政党「ANO」を率いたバビシュ氏を首相に任命した。

ドラホシュ氏は政治経験がなかったが、親EU、親NATOを掲げてゼマン氏に挑んでいた。

チェコ通信が政府発表の数字として伝えたところによると、投票率は66.6%と過去最高を記録した。

ゼマン氏の就任式は3月8日に予定されている。

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