パリ・セーヌ川が増水、洪水に警戒 ルーブル美術館一部閉鎖

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大雨の影響でセーヌ川の水位が上昇している

大雨の影響でセーヌ川の水位が上昇している

パリ(CNN) フランスの首都パリで、ここ数日の豪雨を受けてセーヌ川の水位が上昇を続けている。同市は雨がやんだ26日も引き続き洪水への警戒態勢を敷いた。 セーヌ川は今週水位が5メートルを超え、一部で氾濫(はんらん)した。週末には水位が6.2メートルに達するのではないかと懸念する声も出ていたが、雨やんだことを受けてフランス気象当局は26日、その可能性は低いと発表した。

パリ中心部では豪雨により地下鉄や列車の運行に一部支障が出たほか、セーヌ川に近い歩道や道路は閉鎖された。

河岸にあるルーブル美術館は警戒措置として施設の一部を閉鎖。美術館関係者はCNNに、イスラム教関連の展示を行う棟の低層部分は少なくとも29日まで閉鎖が続くとの見通しを示した。

ただ、日常生活に大きな影響は出ていないようだ。住民の1人はCNNの取材に、「危険だが人生の終わりではない。単に注意すればいいだけだ」と語った。

パリでは2016年6月に大規模な洪水が発生。河岸の美術館は、地下にある芸術作品の移動を余儀なくされていた。

パリ副市長はCNNの取材に、市は過去の失敗から学んでいるとしつつも、気候変動に対応するため依然としてやるべきことがあると指摘。セーヌ川の氾濫がここ2年弱の間に2回起きたことに言及し、「我々は変わらなければならない」「気候変動は言説上のものではなく現実だということを理解する必要がある」と述べた。

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