リベリア大統領のウェア氏、給料4分の1カットを宣言
(CNN) アフリカ西部リベリアのジョージ・ウェア大統領は29日、就任後初となる議会演説で、自らの給与を25%削減すると発表した。国内経済の「崩壊」に対処する取り組みの一環としている。
サッカーのスター選手として欧州のトップレベルで活躍したキャリアを持つウェア氏は「経済状況が極めて急速に悪化する現状を踏まえ、自らの給与と手当てを25%引き下げることをここに発表する」と述べた。減額の措置は直ちに実施されるという。
ウェア氏はさらに「我が国の経済は崩壊している。行政も崩壊している。通貨が暴落してインフレ率は急増。失業率は前例のない高さに達し、外貨準備高は過去最低を記録している」と強調した。
減額分の給与は国庫へ返還し、必要な施策に割り当てるという。
人口460万人のリベリアは、長年にわたり困窮した状況から抜け出せずにいる。最近では14年続いた内戦やエボラウイルスの流行に苦しめられてきた。
ウェア氏は同国初の民選女性大統領、エレン・サーリーフ氏の後を引き継ぎ、今月22日に大統領に就任したばかりだった。