旅客機の非常ドア外れ機内に落下、乗客は動揺 ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) ナイジェリアのダナ航空は10日までに、同国の首都アブジャに自社の旅客便が着陸した際、機内にある非常用出口のドアの1つが外れるトラブルが発生したと発表した。負傷者の有無は伝えられていない。
不安の一瞬を味わった乗客はソーシャルメディアに目撃談を相次いで寄せた。乗客の1人は、同国ラゴスから到着し、滑走路を走行中にドアが緩んで開き始め、最後には完全に外れて床上に落ちたと振り返った。
ドア近くに座っていた白人男性は異常を知って移動したが、そうしなければ落ちたドアが当たっていた恐れもあったという。離陸前からドアは不安定な状態にあり、乗務員にも知らせたが閉まっていると告げられていた。空中で外れた場合、どうなっていたのかとの不安も漏らした。
一方、ダナ航空は声明で、7日に起きたドア脱落は乗客が開けようとする試みがなければ決して起きないと強調。その上で着陸後、整備士とナイジェリア民間航空行政当局者が調べたが問題点はなく、安全飛行上の脅威は一切存在しなかったと述べた。ただ、徹底的な調査が続いているとも語った。
ダナ航空は2008年に運航を開始。12年6月には同社の米ボーイング社製旅客機がラゴスの人口密集地域にある居住用ビルに墜落し、160人以上が死亡する事故を起こしていた。機器の不具合と操縦ミスが原因と断定されていた。
一方、ソーシャルメディア上で今回のてんまつを伝えた乗客はその日の夕方、同じダナ航空便でラゴスに戻った。トラブルに出くわした朝の便を使った他の乗客6人も一緒だったという。「時間の都合でそうなった。私の運命は神が決める」との心境を明かしている。
Flew Dana. Exit door was unstable throughout the flight. As we touched down it fell off. Scary stuff. pic.twitter.com/eDtTlNi2TZ
— Ola Brown(Orekunrin) (@NaijaFlyingDr) 2018年2月7日