臓器移植のドナー登録、原則として全成人に オランダで新法

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オランダで、成人が臓器移植のドナーとなることを原則とする法案が成立した

オランダで、成人が臓器移植のドナーとなることを原則とする法案が成立した

(CNN) オランダ議会でこのほど、成人が臓器移植のドナー(提供者)となることを原則とする法案が成立した。事前に拒否の意思を示さない限り、全成人がドナーとして登録される。

オランダ上院で13日に行われた採決では、賛成38、反対36のわずかな差で法案が可決された。下院は2016年に賛成75、反対74で通過していた。

同法はアレクサンダー国王の承認を経て、2020年に施行される見通し。

同法案は、オランダで臓器移植のドナーが不足している現状に対応する目的で提案された。

まだ登録を済ませていない18歳以上の国民に対しては、臓器提供を希望するかどうか確認する通知を全員に送付する。6週間以内に返答がなかった場合、その人物はドナー候補として登録される。

臓器提供を希望するかどうかは、自分で意思表示をするほかに、近親者や自分が指定する人物に判断を委ねることもできる。臓器提供に関する意思は、いつでも変更することが可能。

オランダ臓器移植団体によると、同国で臓器提供を待つ患者はおよそ1100人に上る。担当者は今回の法律について、突然死亡した家族の臓器を提供するかどうか、判断を迫られる遺族にとってのプレッシャー軽減にもつながると指摘する。

同様の法律は、ベルギーとスペインでも制定されている。

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