オックスファム、ハイチでの買春疑惑で調査報告書を公表
(CNN) 英国を拠点とする国際NGO、オックスファムは19日、ハイチ大地震の被災地でスタッフが支援活動中に買春していたとの疑惑に関する内部調査の結果報告書を公表した。
報告書には、調査中にスタッフ3人が目撃者を「身体的に威嚇、脅迫」したとの記述も含まれている。
オックスファムは公表後に声明を出し、ハイチ政府に正式に謝罪した。中南米諸国での活動を統括するサイモン・タイスハースト氏は声明で、「謝罪の機会を与えてくれたハイチ政府に感謝する」と述べ、時間をかけて信頼回復に努める構えを示した。
タイスハースト氏はこれに先立ち、ハイチのフローラン計画・対外協力相と面会したという。
オックスファムをめぐっては今月初め、2010年のハイチ大地震で支援活動にあたったスタッフが宿舎に売春婦を呼んでいたとの疑惑が報じられた。これを受けて、オックスファムの親善大使を務めていた英女優ミニー・ドライバーさんと南アフリカのツツ元大主教が相次いで辞任している。
報告書によると疑惑がオックスファムに最初に伝えられたのは11年7月。オックスファムは情報提供者からメールを受け取り、ハイチに調査チームを派遣した。調査に対し、当時のハイチ担当責任者は売春婦を呼んだことを認めた。調査結果を受けて同責任者ら4人が解雇され、3人が辞職したという。