アフガン首都で自爆テロ、57人死亡 有権者登録施設前
カブール(CNN) アフガニスタンの選挙に向けた首都カブール市内の有権者登録所で22日、自爆テロがあり、当局者らによると子ども5人を含む57人が死亡、100人以上が負傷した。
内務省報道官によると、登録所の入り口付近で午前10時ごろ、徒歩で近付いた容疑者が自爆した。
過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」がメッセージアプリ「テレグラム」を通して犯行声明を発表。登録所の前にいたイスラム教シーア派の人々を狙ったと述べた。
アフガンでは10月に予定される国政、地方選挙に向けて、今月14日から有権者登録が始まっている。
同国のアブドラ行政長官(首相に相当)は「ひきょうな攻撃」とツイートし、「公正で透明な選挙を目指すわれわれの決意に変わりはない」と強調した。
ガニ大統領は、北部バグラン州プリフムリで報告された同様の攻撃と合わせて「凶悪な犯行だ」と非難した。
アフガンに駐在する米英両国の大使もツイッターで声明を出し、それぞれ犯行グループを「民主主義と平和の敵」と呼んで非難した。
カブールでは年初から自爆テロなどの攻撃が相次いでいる。先月21日には市内にある宗教施設の近くで29人が死亡する自爆テロが発生し、ISISが犯行声明を出していた。