米朝首脳会談の候補地2カ所に、米はシンガポール望む
ワシントン(CNN) 今年6月初旬までの開催が予定される史上初の米朝首脳会談でトランプ米大統領は28日までに、開催地の候補が2カ所に絞り込まれたことを明らかにした。
訪米したメルケル・ドイツ首相と共に臨んだ共同記者会見で述べた。首脳会談の開催場所に関する協議の経緯に詳しい消息筋によると、米政府当局者はシンガポールを望んでいる。
米政府当局者によると、中国や朝鮮半島は中立性の問題から除外された。欧州内は北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長が使う旧式の専用機の性能などが障害となり選ばれる可能性が減った。
モンゴルは依然、候補地の1つとなっているがより遠隔地となる地理的条件のため選ばれる見込みは薄い。米朝首脳会談の開催地の最終的な発表がいつになるのかは明らかでない。
朝鮮半島情勢では首脳外交が急きょ活発化しており、27日には板門店の韓国施設内で3回目となる南北首脳会談が開催された。トランプ氏はこの首脳会談を非常に前向きな1歩としてたたえている。ただ、メルケル氏との会談前には米国によるこれまでの北朝鮮との交渉姿勢に触れ、手玉に取られるようにされてきた主張。「ディール(取引)がまとめられることを期待する。取引が成立しなくてもそれはそれで良い」とも述べた。