メーデーのデモ隊が暴徒化、200人以上拘束 パリ
(CNN) パリで1日、メーデーのデモに参加した一部の集団が暴徒化し、現地のCNN系列局によると200人以上が拘束された。
警察によると、市内にあるマクドナルドの店舗1軒が破壊された。現場からの映像には、たたき割られた店の窓を足でける集団の姿などが映っている。このほかにも自動車販売店などの建物が襲われている。
パリ警察は、黒い服を着て頭や顔を覆った約1200人の集団が暴徒化したとの見方を示した。当局者らは記者会見で、砲弾を投げたとして3人、禁止された武器を携行していたとして4人が拘束されたと述べた。
コロン内相によると、建物や平和的なデモ隊を守るため、現場には約1500人の警官が出動した。
マクロン大統領は、メーデーの趣旨をはき違えた集団だと指摘し、参加者の検挙に全力を挙げると表明した。
パリのイダルゴ市長はツイッターを通し、暴徒集団は混乱を起こすことだけが目的だったと非難した。
「労働者の日」である5月1日のメーデーには毎年、世界各地で労働組合などが大規模なデモを実施する。パリでも数千人規模の行進が恒例となっている。