米朝首脳会談、6月12日にシンガポールで トランプ大統領発表
ワシントン(CNN) 米国のトランプ大統領は10日のツイッターで、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談を6月12日にシンガポールで行うと発表した。
トランプ大統領は、「期待が高まっている金正恩氏と私との会談は、シンガポールで6月12日に行われる。これが世界平和のための特別な瞬間になるよう、双方が努力する」とツイートした。
現職の米大統領が北朝鮮の指導者と会談するのは初めて。トランプ大統領は今年3月、金委員長との会談に応じる意向を表明していた。
会談の候補地には、朝鮮半島の非武装地帯(DMZ)やモンゴルなども挙がっていたが、最終的にシンガポールに落ち着いた。ポンペオ国務長官やケリー大統領首席補佐官など政権高官は最初から、中立性を理由にシンガポールを筆頭候補に挙げていた。
トランプ大統領は4月30日のツイッターではDMZでの会談に言及していた。しかし側近の間ではこの時点でDMZは除外視されており、この発言に不意を突かれた格好だった。
ポンペオ氏やケリー氏、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)らは、もしトランプ大統領がDMZを訪問すれば、金氏に対して譲歩したかのような印象を与えると主張。大統領の説得には2週間ほどかかったが、ようやくシンガポールで決着した。