アイルランドで国民投票、中絶容認が圧倒的優勢 出口調査

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首都ダブリンの街灯には賛成・反対両派のポスターが並ぶ

首都ダブリンの街灯には賛成・反対両派のポスターが並ぶ

アイルランド・ケリー州(CNN) アイルランドで25日、人工妊娠中絶を原則禁止とする憲法修正条項の撤廃の是非を問う国民投票が行われ、出口調査によると、撤廃賛成票が圧倒的多数を占める見通しだ。

アイルランドの公共放送RTEが投票締め切り直後に発表した出口調査によると、70%近くがアイルランド憲法修正第8条の撤廃に賛成する票を投じたとされる。

公式の集計は26日午前9時に始まり、同日午後遅くに最終結果が出るとみられている。

修正第8条は1983年の住民投票を受けて憲法に追加された。胎児と母親に同等の権利を認める内容で、母親の命に「現実的かつ大きなリスク」が存在する場合を除き、実質的に中絶を禁止している。

今回の住民投票で最終的に条項撤廃が決まった場合、アイルランド議会の議員は、妊娠12週間以内の中絶を認める法律を制定するとみられている。母親の命に危険が存在するか胎児に生存の見込みがないケースでは、12週目より後の中絶も認められる見通し。

アイルランドの中絶関連法は先進国では最も厳しい部類に入る。出口調査の結果と異なり撤廃反対票が多数となれば、一連の法律は存続することになる。

出口調査によれば、投票した男性の69%、女性の72.1%が撤廃を支持。撤廃への支持は年齢層が上がるほど減り、18~24歳の投票者の87.6%、25~34歳の84.6%、35~49歳の72.8%、50~64歳の63.7%、65歳以上は58.7%が支持票を投じた。

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