アイルランド警察が遺体発見、行方不明のフィリピン女性か
(CNN) アイルランド警察は21日、首都ダブリンの近郊で女性の遺体を発見したことを明らかにした。同地域では先週末にかけてフィリピン出身の留学生の女性が行方不明となっており、警察が捜索を行っていた。
警察はCNNの取材に答え、遺体の身元についてまだ正式には確認されていないと述べた。遺体は19日に行方が分からなくなった24歳のフィリピン人女性の捜索中に見つかった。
ジャスティン・バルデスさんというこの女性は3年前、勉強のためアイルランドに移り住んだ。地元メディアによればダブリンの南にあるエニスケリーに住んでいたが、近隣の街へ仕事に出かけた19日午後を最後に消息が途絶えた。
同日午後6時15分過ぎにはバルデスさんに似た特徴の女性の歩行者が自動車に無理やり押し込まれるところが目撃されており、警察が捜索に乗り出していた。捜索チームには警察のヘリコプターや軍の要員なども加わった。
20日、目撃された車と同じナンバーの車が見つかり、警察が現場へ急行。ナイフを取り出した運転手の男が警察にその場で射殺された。
女性の遺体は、バルデスさんが連れ去られたという現場から10キロほど離れた鉛の鉱山跡で発見された。地元メディアの報道によるとバルデスさんの拉致事件を受け、アイルランド国内のフィリピン人コミュニティーには衝撃と悲嘆が広がっているという。