モザンビークで「攻撃の恐れ」 米大使館が警戒呼びかけ
(CNN) アフリカ南東部モザンビークの米大使館は10日までに、同国北部カーボデルガド州のパルマ地区で近く政府機関や繁華街を狙った攻撃が発生する恐れがあるとして、現地の米国人に警告を発した。
大使館はパルマ地区の米国人に対し、ただちに退避するよう勧告。同地区にとどまる人は政府機関や市場などの場所を避けること、これから同地区を訪れる予定がある人は延期することなどを呼び掛け、地元メディアの報道や周囲の状況に十分注意するよう訴えている。
国営モザンビーク通信などによると、パルマ地区では先月末、イスラム原理主義者とみられる集団が2つの村落を襲って住民らをなたで切り付け、少年2人を含む10人の首を切り落とした。
今年3月にも同州で複数の民家が放火され、1人が死亡する事件があった。
犯行集団は現地で「シャバブ」と呼ばれているが、東アフリカのソマリアを拠点とする同名のイスラム過激派とは無関係とされる。当局者らによれば、モザンビークのシャバブは昨年10月から反政府武力闘争を展開している。