ロッドマン氏、米朝首脳会談に感激の涙 CNNインタビュー
(CNN) 米プロバスケットボール(NBA)の元スター選手で、これまでにたびたび北朝鮮を訪問しているデニス・ロッドマン氏が12日、米朝首脳会談の開催地シンガポールからCNNのインタビューに応じ、涙を流して会談の実現を喜んだ。
ロッドマン氏は11日夜、米朝会談に合わせてシンガポールに到着していた。会談が始まる直前のインタビューで、大きなサングラスの下から流れる涙をぬぐいながら、「素晴らしい日だ。それを見に来た。とてもうれしい」と語った。
ロッドマン氏はこれまでに何度も訪朝し、バスケを通して金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長とも親交を深めてきた。
インタビューでは北朝鮮への親愛の情を語り、正恩氏は「良い友人だ」と強調。米朝両国が仲良くやっていくことを望んでいると話した。「戦争のことは心配したくない。そういうことは何も分からない」と述べ、トランプ氏の対北関与姿勢を繰り返し称賛した。
2014年の訪朝から帰国した時には、殺害を予告する多数の脅迫を受けたと振り返り。「それでも前を向き続けたんだ。事態は変わると、たった一人で信じていた」と訴えた。オバマ前大統領に話を持ち掛けようとしたが、取り合ってもらえなかったという。
ロッドマン氏はさらに、会談が成功してトランプ氏と正恩氏が良い関係を築いてくれることを願っていると力説し、「奇跡は必要ない。ただドアが開いていればいい、この世界をより良くすればいい、それだけだ」と語った。