トルコ大統領選、現職のエルドアン氏が勝利宣言
イスタンブール(CNN) トルコで24日、大統領選と総選挙が実施され、即日開票された。現職のエルドアン大統領が勝利を宣言したが、野党はこれに異議を唱えている。
エルドアン氏は最大都市イスタンブールでの勝利演説で、国民から改めて信任を得たと宣言。「今回もまた我が国の民主主義が試され、そのテストに合格することができた」と述べた。
同氏はこの日の投票率が90%に上ったとしている。
国営アナトリア通信の報道によると、大統領選は開票率96%以上の時点でエルドアン氏が得票率52.7%、総選挙は開票率98%以上で公正発展党(AKP)と民族主義者行動党(MHP)の与党連合が得票率53%を超えた。
これに対して野党側は、国営メディアや選管が集計結果を不正に操作していると主張。最大野党の共和人民党(CHP)は、まだ約半数の投票箱が未集計だとして、各地に派遣したチームに監視を続けるよう呼び掛けた。
今回の選挙は与野党の接戦が伝えられ、大統領選ではCHPのインジェ氏が決選投票に持ち込む勢いを示していた。
正式な結果は24日中に発表される見通し。エルドアン氏の勝利が確定すれば、同氏は首相時代から15年に及ぶ政権トップの座を維持し、強権的な統治基盤をさらに固めることになる。