死者40人か、情報混乱 プーケット島のボート転覆
(CNN) タイ南部の国際的なリゾート地、プーケット島沖合で5日起きた遊覧ボート2隻の転覆事故で同国政府の公式サイトは7日までに、少なくとも40人が死亡したと報告した。
ただ、政府当局者は直近の記者会見でも犠牲者数について確認出来ていない。同国メディアでは死者数について情報が錯綜(さくそう)している。同国政府はまた、2隻に乗っていた乗客総数の把握や情報開示についても混乱している。
ボートの1隻には乗客乗員105人が乗船していたとみられる。このうち観光客は93人とされ、大半が中国人とみられる。
駐タイ中国大使館は中国人16人の死亡が確認され、33人が行方不明になり、78人が救助されたと報告した。プーケット島を訪れる外国人観光客の多数は中国人とされる。
プーケット沖で救助を行う隊員ら
今回の事故発生時、現場海域は高さ5メートル近くにも達する高波が伴う激しい暴風雨に襲われていた。タイの気象予報当局は、2隻は悪天候の警告があるにもかかわらず出発していたとも述べた。