タイ洞窟閉じ込め、少年らが「元気です」 動画を新たに公開
タイ・チェンライ(CNN) タイ北部チェンライ県の洞窟で行方不明になっていたサッカーチームの少年らが無事発見された件で、タイ海軍特殊部隊は4日、少年らの新たな動画を公開した。救出作戦の調整に当たる当局者は、少年らを移動させる試みは5日以降になるとしている。
新たに公開された動画には、少年らがホイルにくるまって暖を取る様子が映っている。少年らは一人ひとり自己紹介した上で「元気です」と語った。自分たちの救出を心待ちにしている全ての人に対して感謝の言葉を述べる少年もいた。
救出チームの1人によれば、少年らはダイバーに、犬などの鳴き声や子どもたちの遊ぶ音が聞こえたと証言。チームはこの情報を受けて、少年らの場所にたどり着ける入り口や穴がないか調査に乗り出した。救出時に水中を通る方法の代替案として模索されている。
救出計画では、少年とコーチに潜水マスクをかぶってもらい、水没した狭い通路をダイビングで進むという案も出ている。
少年らの窮状には世界的な注目が集まっており、ブラジルの伝説的な元サッカー選手、ロナウドさんはCNNの取材に、救出の方途が見つかることをサッカー界として願っていると話した。
イングランド・プレミアリーグのレスター・シティーに所属するオーストリア人選手、クリスティアン・フックスさんも4日、動画で支援メッセージを送った。レスターはタイ人が所有するクラブで、フックスさんは2016年にリーグ優勝を果たしている。
チェンライ県知事は4日朝、記者会見で、同日中に少年らを救出するのは困難だろうと説明。救出や家族との再会の時期について見通しを示すのは控えたいと述べた。