行方不明の少年ら13人を発見、9日間の捜索を振り返る タイ

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9日間にわたる捜索活動を振り返る

9日間にわたる捜索活動を振り返る

(CNN) タイ北部チェンライ県の洞窟で先月、少年サッカーチームのメンバー12人とコーチ1人が洞窟に入っていった。数時間で戻ってくるかと思われていた。しかし、その日も、翌日も、1週間経っても洞窟から戻ることはなかった。

今月2日になり、13人の居場所が判明した。しかし、救出作業は難航しそうだ。洞窟の水をくみ出すことができるのかや、ダイバーが子どもらに潜水の方法を教えることができるのかなど不明な点もある。

これまでの経緯を振り返る。

6月23日:少年らが行方不明に

午後1時ごろの天気は晴れていて、少年たちは自転車と歩きでタムルアン洞窟へ向かった。洞窟の奥へ奥へと進んだが、通り過ぎた看板には、雨季には近づかないよう警告がかかれていた。雨季は始まったばかりだった。

そして、雨が降り始める。大量に。

パークレンジャーは公園を閉鎖後、自転車がつながれているのに気付いた。その日の夜に捜索活動が始まった。

入口付近に残されていたサッカーシューズ
入口付近に残されていたサッカーシューズ

6月24日:鞄やサンダルが見つかる

捜索隊は洞窟内部で鞄やサンダルを見つけた。地元メディアによれば、水位が上がったことで、捜索活動は中断を余儀なくされた。

6月25日:手形が見つかる

地元当局者はCNNの取材に対し、上昇する水位に行く手を阻まれ、少年らが洞窟内部に取り残されているとの見方を示した。洪水のために、夕方の捜索活動が休止となった。 タイ海軍の特殊部隊(SEAL)はフェイスブックへの投稿で、洞窟の壁の周辺で「手形」を見つけたと明らかにした。しかし、子どもたちの居場所はつかめていないという。

ポンプを使って排水を行った。

6月26日:「水位が上がり続けている」

雨による遅延の後、捜索活動が再開された。地元メディアによれば、電源用のケーブルがひかれ、換気用のホースが洞窟内に持ち込まれた。

タイ在住の洞窟の専門家で今回の捜索活動も支援しているバーノン・アンズワース氏はCNNの取材に対し、海軍特殊部隊が洞窟の主要部分へ向かったと明らかにした。「しかし、状況は非常に厳しい。水位が上がり続けている」

洞窟内を歩く捜索隊
洞窟内を歩く捜索隊

アンズワース氏は、洞窟内は空気の流れが少ないことから、状況が悪化する恐れがあると指摘。「向こう6時間から10時間が重要になる」と述べた。

6月27日:「時間がなくなりつつある」

時間が経過するなか、内相は、「時間がなくなりつつあり」、水中からの捜索活動ではなく、別の方向を模索するべきだとの考えを示した。内相はまた、少年らが生存しているとの見方には自信を示した。

捜索隊は捜索範囲を絞り込むための新しい地図を使って、洞窟上部からの進入を試みた。約50台のポンプが稼働していたが、水位は上がり続けた。米太平洋軍のチームや英国の洞窟の専門家も現地入りした。

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