ロシアと反体制派が停戦合意、住民の帰宅につながるか シリア南部

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政府軍による砲撃を避けてダルアーからヨルダン国境付近の難民キャンプに逃れてきた人々=7月1日

政府軍による砲撃を避けてダルアーからヨルダン国境付近の難民キャンプに逃れてきた人々=7月1日

ヨルダン・アンマン(CNN) ロシアとシリア反体制派との間でこのほど、シリア南部ダルアーにおける一時的な停戦合意が成立した。シリア南西部では情勢が急速に悪化しており、政権側の攻勢が強まるなかで、少なくとも33万人が自宅からの退避を強いられているが、こうした人々にとっては、今回の停戦合意は状況の改善につながる可能性がある。

ロシアと米国は今月16日に首脳会談を実施する予定だが、今回の停戦合意の動きは、ロシアのプーチン大統領の立場をより強くする可能性がある。首脳会談ではシリア情勢について話し合われる見通し。

ロシア当局者とシリアの反体制派による停戦合意を受けて、シリア軍が一部支配地域から撤退し、反体制派の「シリア自由軍」が争っている4つの街を取り返すことになる。

停戦合意は、民間人に帰宅を促す最初の一歩となりそうだ。しかし、戦闘は激しく、停戦合意がカバーする範囲は広くない。

人道的危機が迫っているだけでなく、ヨルダンやイスラエルといった周辺国との国境に近い地域では戦闘も激しくなっている。

停戦合意ではロシアが重要な役割を果たしている。ロシア軍による空爆が政府軍の進軍を助けている。ロシアは、ダルアーへ軍警察を派遣して、停戦合意の維持や反体制派による重火器の放棄を請け負うことになる。

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