ラフォンタン首相が辞任、燃料価格引き上げでデモ暴徒化 ハイチ
(CNN) 燃料価格の引き上げに抗議するデモ隊が暴徒化し、死者も出ている中米ハイチで、ラフォンタン首相が14日に辞任した。モイーズ大統領が発表した。
ラフォンタン氏は昨年2月から首相を務めていた。大統領府長官がCNNに語ったところによると、同氏は議会で予想されていた不信任投票に先立って辞表を提出し、モイーズ氏がこれを受理した。
モイーズ氏は14日、ツイッター上でラフォンタン氏と閣僚らに感謝の意を表し、夜には自身が国営テレビの特別番組で演説すると予告した。
ハイチでは政府がガソリン38%、軽油47%、灯油51%の値上げを発表したことに抗議して大規模なデモが起き、同長官によると警官1人と活動家1人が死亡していた。
先週末には米国から同国を訪れていた教会団体2組が足止め状態となり、米国の航空会社もハイチ行きの便について運航を中止した。
サウスカロライナ州にある教会の一行を率いていた牧師は、ハイチ国民の平均賃金が週当たりわずか5ドル(約560円)という実態を考えれば、燃料価格の大幅な引き上げに対して暴動が起きるのもうなずけると話した。
米国務省は依然としてハイチへの渡航を控えるよう呼び掛けている。