埼玉・熊谷で観測史上最高の41.1度、国内の熱中症死者相次ぐ

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熱波が日本列島で猛威を振るうなか、氷菓子を食べて体を冷やす子どもたち/Yuichi Yamazaki/Getty Images AsiaPac/Getty Images

熱波が日本列島で猛威を振るうなか、氷菓子を食べて体を冷やす子どもたち/Yuichi Yamazaki/Getty Images AsiaPac/Getty Images

東京(CNN) 日本列島が高気圧に覆われるなか、気象庁は23日、埼玉県熊谷市で国内観測史上最高の41.1度を記録したと発表した。平年を12度近く上回っているという。

東京都心でも厳しい暑さが続き、23日の気温は38度前後に達した。

共同通信によると、命を危険にさらすほどの熱波が居座り続けている今月9日以降、熱中症などの症状によるとみられる死者は国内で少なくとも44人。21日だけで11人が死亡したという。

北海道以外の本州、四国、九州では今後も極度の高温が予想されている。気象庁は「通常よりも熱中症の危険が高まっている」として、こまめに水分を補給し、直射日光を避け、エアコンを使用するなど適切な処置をとるよう呼びかけている。

世界の天気予報を提供する「アキュウェザー」のアナリスト、ジョエル・マイヤース氏は声明で「熱性疲労や卒中の発作、脱水症状、片頭痛などはすべて危険な水準の暑さによってもたらされる恐れがある。集中力の低下や睡眠不足といった暑さに起因する影響で、より多くの人が自動車事故を起こしやすくなることも、過去のデータで証明されている」と指摘した。

同氏によれば、高温に見舞われる頻度が低い地域では、エアコンがあまり普及していないケースもある。現在そうした地域の住民は、暑さから逃れる場所を確保できていないことになる。

政府の昨年の調査では、全国の公立の小中学校のうちエアコンを設置しているのは42%のみであるとの結果が出ていた。

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