ボコ・ハラム、人質の看護師を殺害か ナイジェリア
ナイジェリア・ラゴス(CNN) 赤十字国際委員会(ICRC)は17日、ナイジェリア北東部でイスラム過激派「ボコ・ハラム」とみられる集団に拉致され、人質になっていた女性看護師(25)が殺害されたと発表した。
女性は北東部マイドゥグリ郊外の町にある国際児童基金(ユニセフ)の診療所で、国内避難民の看護にあたっていた。ボコ・ハラムとみられる武装集団が今年3月、この女性を含むICRCのスタッフ3人を拉致。襲撃ではほかにナイジェリア人の援助要員少なくとも3人が死亡、3人が負傷した。
地元メディアが最近入手したビデオには、女性看護師が射殺される場面が映っていた。犯行グループはビデオの中で、ナイジェリア政府に看護師らの無事を伝えるメッセージと音声テープを送ったのに無視されたと主張している。
報道によると、犯行グループはさらに、人質のスタッフ2人と、キリスト教からの改宗を拒否して拘束されている女子生徒1人の殺害を予告しているという。
ナイジェリアの首都アブジャのICRC代表部トップは女性の殺害を非難し、残る2人の即時解放を要求。「彼女たちは紛争の当事者ではなく、看護師と助産師だ。家族もいる」「彼女たちに危害を加える行為は、どんなイデオロギーや宗教法でも正当化できない」と訴えた。