インドネシア機墜落、車輪を回収 焦点は機体本体に

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ジャカルタ(CNN) インドネシアの海上でライオン・エアーのJT610便が墜落した事故で、当局は2日、墜落機の車輪を引き上げた。焦点は本体で残る部分を海底から回収する方法に移っている。

捜査当局はこの日、海底に沈んだエンジンタービンの場所も特定した。これまでに見つかった残骸の中では最も大きなものの一つ。事故機は10月29日、首都ジャカルタ沖で墜落、搭乗189人全員が死亡した。

1日には、ダイバーがフライトデータレコーダー(飛行記録装置)と降着装置を発見していた。ただ、事故調査の状況を知る航空当局者が2日にCNNに明かしたところによれば、フライトデータレコーダーは海中深くに沈んでいたため回収は難航している。

インドネシア当局によるデータの取り出しを支援するため、ボーイングや米国家運輸安全委員会(NTSB)が特別装置を同国に空輸しているという。

コックピットの音声を記録するボイスレコーダーについては、依然としてダイバーが捜索している状況だ。がれきや泥に覆われた深さ35メートルの海底にあると見られている。

アナリストらは、ボーイング737型機を運航する他の航空会社にも今回の墜落の影響が及ぶかどうか判断する上で、ボイスレコーダーの発見が不可欠になるとの見方を示す。

航空会社評価サイトの編集長であるジェフリー・トマス氏は「ライオン・エアーに問題があるのか、この機材に特有の問題なのか、あるいは737型機全体の問題なのか。我々はこの点を知る必要がある」と話している。

現場海域は流れが速く、水も濁っていて、捜索を行うダイバーにとって危険な状況となっている。

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