イエメン政府、和平協議に出席へ 反政府組織は攻撃停止を表明
(CNN) サウジアラビアを後ろ盾とするイエメン政府が、スウェーデンで開かれる国連主導の和平協議に出席すると表明した。イエメンの通信社が19日に伝えた。
和平協議は国連のイエメン担当特使、マーティン・グリフィス氏の主催で開かれる。正式な和平協議は2016年にクウェートで開かれて以来となる。
これに先立ちイエメンの反政府武装組織「フーシ」は、サウジ率いる有志連合に対するミサイル攻撃やドローン攻撃を停止すると表明。19日に発表した声明で、「もしイエメン国民のために真の平和を望むなら、我々は公正かつ栄誉ある和平の達成に向け、軍事作戦を全面的に凍結・停止する用意がある」と表明した。
イエメンに関連して、英国は19日に開かれた国連安全保障理事会で決議案を提出すると見られていたが、この日午前の会合では同決議案には言及しなかった。
クウェートのオタイビ国連大使は同日午後、記者団に対し、イエメンに関する決議案は20日に提出されると説明した。ただし週内に採決が行われるかどうかは疑問だとしている。
サウジアラビアに対しては、3年以上続くイエメンの内戦を終結させるよう、国際的な圧力が強まっている。
英国のハント外相は先週、サウジの首都リヤドでムハンマド皇太子と会談した。複数の関係者は、決議案の文言を見たムハンマド皇太子が激怒したと伝えている。