パキスタン・カラチの中国領事館が襲撃受ける、4人死亡
イスラマバード(CNN) パキスタン当局によると、南部シンド州の州都カラチにある中国領事館が23日午前、武装グループに襲われ、4人が死亡した。
パキスタンの外務省報道官によると、この攻撃で襲撃犯3人も死亡した。
分離独立派の「バルチスタン解放軍(BLA)」が犯行声明を出した。CNNはこの組織の関与を独自に確認していない。
シンド州のイムラン・イスマイル知事によると、同領事館はカラチの中でも高度な警備体制が敷かれている地域に所在する。カラチにある他の領事館でもセキュリティーを厳重にしているという。
現地ジンナー病院の救急対応幹部によると、2人の警察官を含む4人が死亡した。死者には中国人は含まれないという。
現場付近にいたトルコ・アナトリア通信の記者によると、襲撃犯は3、4人で、銃声が継続し、小さな爆発音も聞こえたという。
襲撃犯が領事館の敷地内に侵入したかどうかは不明。
BLAはこの20年ほど、シンド州の隣にあるバルチスタン州で分離独立を求めて攻撃を行ってきた。同州の鉱物資源を州政府が独占していることに反発しているとされ、同州で働く中国人技術者を殺害や誘拐したことがある。
バルチスタン州は中国が数十億ドル規模の協力を表明した「中国・パキスタン経済回廊(CPEC)」の主要な対象となっている。