雅子さまが55歳の誕生日、感想を公表 皇后になることに不安ものぞかせ
東京(CNN) 皇太子妃雅子さまは9日、55歳の誕生日を迎え、感想を文書で公表した。来年、新皇后となることについて「心許(こころもと)ない」と不安ものぞかせた一方で、自らの公務について力を尽くして取り組みたいとも述べた。
雅子さまは、来年5月1日の新天皇即位と同時に新皇后となる。
雅子さまは、「この先の日々に思いをはせますと、私がどれほどのお役に立てますのか心もとない気持ちも致します」としながらも、「少しでも皇太子殿下のお力になれますよう、そして国民の幸せのために力を尽くしていくことができますよう、研鑽(けんさん)を積みながら努めてまいりたい」とつづった。
雅子さまは1993年のご成婚前は、ハーバード大学で学ぶなどして外交官としてのキャリアを歩んでいた。皇室での暮らしは雅子さまにとっては負担も大きく、長年にわたって適応障害の療養を受けている。
皇室の生活の様子などは他国の王室と比べて公になることは少ないが、天皇は依然として日本国内で広く尊敬を集めている。
天皇陛下は2016年、テレビ放送を通じ、健康状態が悪化すれば象徴としての務めを果たしていくことが難しくなるのではないかとの懸念を表明。来春、天皇陛下が退位し、皇太子さまが新天皇として即位する。